小学校教師をしています。大学では民俗学を専攻しており、日本各地に伝わる信仰や霊的な文化に関心を持ってきました。 その経験から、現代の霊能力者の在り方や、占い・祈祷といった行為が人の心にどのように影響を与えるのかに興味を持ち、このサイトを通して情報発信をしています。
小学校で子どもたちの「ひらめき」に触れる瞬間があります。 同時に、民俗学を学んできた私は、日本の古い祈りの文化の中にも「直感」や「感受性」を尊ぶ知恵があることを知っています。 本記事では、脳科学の研究と霊感体質の人々が語る現代の感受性の低下について、私=真理子の視点を少し交えて考察していきます。
直感とは“理由は説明できないけれど、なぜか分かる”という不思議な感覚です。 心理学では「突然発生し」「過程を説明できないもの」とされています。
問題に直面したさい,ヒトは直感によってその問題を解決することがある.この直感という概念は心理学者によって研究され(1)突然発生し,(2)解くまでの過程が報告できない,といった特徴があるとされた.近年は脳科学の分野においても直感研究が盛んに行われ,前帯状皮質や前頭前皮質が直感発生時に活動すると主張されてきた.
大杉直也; オオスギナオヤ. 脳波からの直感発生予測. 2011.
上記の研究が示す通り、直感は“根拠のない魔法”ではなく、実は脳が膨大な情報を瞬時に統合した結果生まれる「超高速な判断」の一種と考えられています。 小学校の教室でも、計算の答えを「なんとなくこれ」と正確に当てる子がいますが、これも十分な経験の蓄積があってこそ働く直感です。
一方で、民俗学のフィールドワークやスピリチュアル文化を研究していると、霊感体質の人々から「昔より感覚を使いづらくなった」という声をよく聞きます。 その背景には、現代特有の生活環境があります。
現代の生活は、霊感を持つ人にとって刺激が強すぎることがあります。その要因は以下の通りです。
・情報量が多く、思考が散りやすい
・他者の感情や波長に影響されやすい
・デジタル疲労で感覚が鈍くなる
・ストレスによるエネルギーの滞り
これらは直感・霊感が働くための“静かな内側のスペース”を奪い、感受性を弱らせる大きな原因となっています。
現代のストレス社会で霊感を保つためのメソッド
民俗学では、祈りや占いは静寂の中で行われることが多く、“感受性は静けさによって育まれる”という前提があります。 しかし現代は、常にSNSや通知音に囲まれ、休む間もなく思考が攪乱されます。 これは前述の脳科学的直感ともリンクしており、脳が静かに情報を統合する時間を奪ってしまうのです。
脳科学では直感を“情報処理の結果”と捉え、霊感体質は“エネルギーや波長を感じ取る感受性”として語ります。 領域は異なっていても、ふたつの視点は共通点を持っています。
どちらも「静けさ」を必要としている。 そして現代社会はその静けさを奪っている。
小学校の授業でも、雑音が多いと子どもたちは思考が散り、ひらめきが生まれにくくなります。 人が本来持っている感受性は、環境によって大きく左右されるのです。
最後に、民俗学リサーチャーである私から、伝統文化に根ざした「直感を整えるヒント」をいくつか紹介します。
・一日の中で「沈黙の時間」を作る ・自然の音(風・水・鳥)を意識的に取り入れる ・古くからある神社・祈りの場所を歩く ・湯気を見る、香りを焚くなど五感を“ゆっくり刺激”する
これらは科学的な脳の休息にも、霊的な感受性のリセットにも共通して効果があると考えられます。
直感は脳がつくり出す“高速の智慧”であり、同時に古くから人々が大切にしてきた“内なる声”でもあります。 騒がしい現代では静けさが不足し、その結果として感受性が弱まりつつあります。 だからこそ私たちは、日常の中に“聴くための余白”を少しだけ取り戻す必要があるのかもしれません。
小学校教師として子どもたちと向き合う一方で、大学では民俗学を専攻していました。
日本各地の信仰・霊的文化・祈りの風習に長く関心を持ち、現代における霊能者や占いの役割についても学術的な視点と生活者としての目線で探究しています。
このブログでは、伝統文化とスピリチュアルの接点をやさしく解きほぐし、実生活の中で“なにかを信じること”の意味を考えていきます。
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